• 防災の日であるこの日、震災関連のニュースが目に入る。東日本大震災から6年を過ぎて、日本各地で被災地と呼ばれる場所が増加している。東北地方の復興は原発の問題と伴って大きく報道されることもある。例えば同じ時期に被災した長野県の現状については関心を示す情報はほとんどないと言っていい。インターネット環境は進歩して、様々な情報を受け取れる状況にあるのだが、同じ日本人として知っておかなければならない情報へアクセスすることが困難となっている。それは私にとって、必要である、必要でないという情報の選別をしなくてはならないためだ。スマートフォンアプリケーションにより、情報選別、情報収集サービスも既に存在しているが、これも優れた人工知能(AI)の恩恵によるものだが、まだまだ自分が真に欲している情報までは辿り着くことは少ない。先日、福島原発により、街ごと避難退去している人々を題材にした映画をみる機会があった。ランダムな上映の映画館で、どの映画になるかは?その日その時間次第といった面白い企画だった。たまたま「彼女の人生は間違いではない」という作品に出会う。内容は詳しくお伝えできないが、震災被害、原発による様々な被害、風評被害等、まだまだ暗く拡がる被災地の「未来への不安」をテーマに、家族を津波の被害で亡くした、ある親子の日常を被災者の目線から伝えている作品だ。いい映画だった。未だに皆さん苦しんでいるな。そう単純に思えた。9月1日、防災という観点からこの日を見ると、やるべきことは多くあって、意見、アイデアも多くある。しかし、被災地、被災者からの観点でこの日を見ると、やるべきことは複雑であるし、意見、アイデアも慎重になる。真の防災をすすめるには、苦しんでいる被災地、被災者の目線で防災を捉えることも大切になる。個人として毎日できることは、この時、同じくして、今日生きていく希望をもてないでいる人々がいることを忘れないことだろう。
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