2015/10/01 更新
ユタカナ村のユカイナ仲間 「共に生きる」
4年前、体調を崩してしばらく仕事を休むことになった。それまでの2年半、あまり休むという意識がなく、休まない方が調子いいと考えていた。そしてある日倒れた。予兆は多少あった。手当を始めていたが、間に合わなかった。職員、関係者の皆さんには心配とご迷惑をたっぷりとかけてしまった。大きな借りができた。 3週間目に、ようやく歩けることができた。まだ身体は以前の状態ではないが、頑張ればなんとか歩けるまで回復した。仕事復帰を目指して、歩いて近所の園芸センターへ顔を出した。様々な植物が目を楽しませてくれる。その日は併設する「鳥の専門店」へ立ち寄った。セキセイインコ、オカメインコ、アヒル、オウム、様々な鳥類を扱っているお店である。店主もユニークで飼い主を見て「鳥をお渡しする。」方針を話してくださった。「私も飼えるでしょうか?」と尋ねた。
「大丈夫でしょうね。笑」黄色のインコとさっきから目が合っていた。その日から「ピーコ:オス」1羽がゆたかなビレッジへ加わることになる。ピーコはヒナから育てたので、人に慣れ誰にでも関わることができる。コミュニケーション能力抜群だ。鳥は体温が高く、手に乗せると温かい感触が伝わる。鳥には匂いもある、温もりと合わさると、陽だまりの匂いという表現がピッタリだと考えている。4年経過して、鳥は3羽、犬が1匹増えた。時間の経過と共に、鳥の特性、犬の特性を知ることで人にも特性があることを知った。1羽1羽、1匹1匹、1人1人の特性を知る、また受け入れることで、互いに成長できると考えることができるようになった。 共に生きるとは「相手を知る」ことから始まるのだろう。ゆたかなビレッジに関わる人、動物、生物について、いつもよく知ることから始めようと心掛けている。「共に生きる」ために。