2020/02/19 更新

人は人の中でしか良くならない。

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10年前、勤めていた精神病院の院長先生から聞いたことがある。心の病をもって社会で生きることは、現在の日本に於いては当事者、家族はツライ。デイケアに通って集団と交わる。人々と関わっていくことが治療になる。院長先生はよく話してくれた。人は人の中でしか良くならないんだな。そんな言葉を聞いた時、へぇそんなものなのかな。実感として感じとれない未熟さがあったと思う。その当時。自身でデイを運営することになり、この言葉を今、強く感じることができる。やっとそう思うことができたのかな。年月をかけて、ある日突然だけど、そう思う。高齢者福祉、介護、認知症介護と歩んできて、いいというケアはとにかくやってみる。やってみて変化して、やめてみるけど、やっぱりやってみよう。その繰り返しだった。これまでは。磨いて磨いて、サービスを絞って絞って、たどり着いたのが、人のなかで良くなるケア、人々の中で集団のチカラで良くなるケアだった。自分なりに理論もある。やっぱり自分で看板メニューは作らないとダメですね。人の作った理論もってきても、参考にはなりますが、作った人の看板メニューです。中途半端な出来栄えですよ。続きません。今のケアは、人々のいい圧力、中心は、圧倒的感動サービス、エンパワーメントですが、ご利用くださる皆様を含めた集団の圧力が効きます。いちばん効きます。デイの底力、インパクト、今更ながら知りました。とにかく今日一日、1人1つの感動をつくる。デイのスタッフ全員が、そう願い、行動した瞬間、奇跡起こります。まだまだ10打数2安打ぐらいですが、これから10年、打率上げますよ。わたしの10年をかけてね。